Takashi Nagai
実行される指示を書くための伝え方の技術
今回は、私、寺本秀一が最近読んでとても感銘を受けた本をご紹介します。
という本です。以前、少し話題になったので、覚えている方もいらっしゃるかと思います。
この本は、仕事もプライベートもうまくいかない女性雑誌編集者の五十嵐舞が、謎のオネエから伝え方の技術指導を受けて成長していくものです。
伝え方に技術があるなんて、私は今まで思いもしませんでした。 なので私にとって、この本はとても衝撃的でした。
この本はストーリーがよくできていて、漫画も綺麗で読みやすく、舞が抱える悩みや彼女が直面している問題に共感できるところもあり、私は一気に読めてしまいまいました。
ストーリー
舞は何をやってもダメな編集者でした。でも良い雑誌を作るという熱意だけは人一倍強かったのです。 ある日彼女は謎のオネエに出会い、伝え方に技術があることを知ります。舞は良い雑誌を作りたいという一心で、一生懸命オネエから伝え方の技術を教わります。それを仕事やプライベートで実践して、仕事をスムーズに回せるようになって、プライベートでも彼氏とうまくいくようになり、最後は大きな仕事を成功するというサクセスストーリーです。
舞の一途な想いや周りの人の優しさがうまく表現されていて、とても共感できるのに加え、舞がオネエに教わった技術を使って次々と問題を片付けていくのが爽快で、ついつい物語にのめり込んでしまいました。 最後に舞が一生懸命考えて作ったタイトルが秀悦で、私はとても感動しちゃいました。その感動をあなたにも味わってほしいと願っています。
伝え方には技術があった
どんなものにも技術があるので、伝え方に技術があってもおかしくありません。でも、話すということはとても普通のことなので、だれも技術なんて意識していないと思います。私は相手に正しく伝わるように話し方を変える程度でした。伝え方の技術があるなんて思いもしなかったのです。
でも、この本を読んで私は、伝え方の技術を使うか使わないかで、ものごとがうまくいくかいかないかが大きく違うということがわかりました!
この本では、
「ノー」を「イエス」に変える技術「強いコトバ」をつくる5つの技術
の2つを教えてくれています。
「ノー」を「イエス」に変える技術
「ノー」を「イエス」に変えるなんて、ものすごく大変じゃないかと思うのですが、この本に書かれている技術を使えば、「イエス」と言ってもらえる可能性がとても高くなることがわかりました。
その技術とは、相手にお願いをするときに以下の3つのステップを踏むことです。
自分の頭の中をそのままコトバにしない相手の頭の中を想像する相手のメリットと一致するお願いをつくる
これだと、わりと簡単にできそうですよね?
これまで私は、「誠実に話せば相手に伝わって、相手はわかってくれる。」と思っていました。でもこの本を読んで、それだけではダメなのだということがわかりました。この技術を使ってコトバを作るか作らないかで、相手の行動が大きく変わるのです。
しかも、この2つめの「相手の頭の中を想像する」には、とっておきな「7つの切り口」があるのです!
この「7つの切り口」が何なのかは、本を読んでください。 ここで話すと長くなりますし、あまりネタばらしするわけにもいかないので。
ところであなたは、最愛の人に「私と仕事どっちが大事?」と問いただされたら、なんと答えますか?
その答えもこの本に書かれています。
まんがでわかる 伝え方が9割 ご注意:アフィリエイトはしてません。純粋な本の紹介です。
「強いコトバ」をつくる5つの技術
「強いコトバ」ってなんだろう。と思うでしょうが、「コトバ」って強弱があるんです。受け取った人の心に響く強さという感じでしょうか。
以下の例が本に書かれています。
「京都、行こう」
だけだと普通のコトバですが、
「そうだ京都、行こう」
というと、とっても行きたくなりますよね?
あなたも、ふと目に入った広告のキャッチコピーが気になったりした時があると思います。それらのキャッチコピーには、以下の5つのうちどれかの技術を使っています。
サプライズ法ギャップ法赤裸々法リピート法クライマックス法
実はこのブログのタイトルもこの技術を使っています。
ちなみに私たちが作るブログやメールのタイトルは、とっても考えて作ってるんですよ。内容がいくら良くても、タイトルが悪いと読んでもらえませんからね。本の中でもオネエが、「タイトルと内容はいっしょなのよ、タイトルを磨けば内容も磨かれる。」と言っています。
あなたも、メールなどで指示を出すときに、タイトルを工夫すると開封率や実行率が上がると思います。
しかし、強いコトバを作るのは、コピーライターという職業があるくらいですから、とても奥が深いものです。でも、あなたがこの5つの技術を使うか使わないかで、あなたのコトバの伝わり方が大きく変わってきます。本の中でも舞が言っています。
「コトバはセンスだと思っていた、でも技術があるんだ!」
さいごに
「まんが」は、日本の文化として世界的に有名になっていますが、最近は難しい本をわかりやすくするために、「まんが」が頻繁に活用されています。
「まんが」だと、敷居がぐんと下がるので、難しい本の内容を理解してもらうには最適ですよね。
なので、私たちが販売している、業務指示ツール『WOMS』も「まんが」にしてみました!
ぜひご覧ください!
追伸
前回のブログでは、関菜摘が人がなぜ実行しないかについて分析した論文のご紹介をしました。今回ご紹介した本を読んで、なおかつ前回紹介の論文を読むと、あなたは一段とパワーアップすると思います!