Takashi Nagai
集中力を上げるもう一つの方法〜マインドフルネス
更新日:2020年4月2日
前回は、「集中力を上げる」というテーマで、ブレインダンプやポモドーロテクニックなどをご紹介しました。まだお読みになっていない方は、是非とも読んでみてください。
今回は、集中力を上げるためのもう一つの方法をお伝えします。
マインドフルネスです。
アメリカでブームになっていて、グーグルやアップル、ゴールドマン・サックスなどの有名企業が取り入れているので、あなたはもうご存知かもしれません。
でももしあなたが、「名前は知っているけどどんなものかよくわからない。」とか「実践したことがない。」のであれば、是非このブログを読んで実践してみてください。
実践するにあたって一切お金がかからない、とってもスマートな方法ですよ。
マインドフルネスは一種の瞑想
マインドフルネスは瞑想をベースにした、脳の休息法です。
瞑想というと、ちょっと怪しい響きがありますよね。スピリチャル系かと思ってしまいますよね。わたしも最初聞いたときはそうでした。
確かにマインドフルネスは一種の瞑想ですが、宗教性を排除してより科学的なアプローチで発展してきた手法です。以下の3つの特徴があります。(出典:脳疲労が消える最高の休息法 ダイアモンド社)
特徴1 宗教性を排除 → 徹底した実用性
特徴2 修行の要素を排除 → 誰でもできるシンプルさ
特徴3 脳科学アプローチ → 客観的に実証された効果
マインドフルネスを実践すると、脳を休めることができます。
脳は寝ている時も働いていますし、あなたがぼーっとしているときも働いています。脳は四六時中休まず働いているのです。
いつも働き続けている脳も体と同様に疲れています。あなたには脳が疲れているという意識はないですが、なんとなく体がだるいとか、集中力がないとかいった状態は脳が疲れているというのも、ひとつの要因なのです。
週末などに運動やレクリエーションをして、心身ともにリフレッシュしたら、脳の疲れも癒されます。
でも仕事が忙しかったりストレスが溜まって、週末はどこに出たくなくて家でゴロゴロという場合もありますよね? そんなときは実は脳は休めていません。
なので、脳を意識的に休ませてあげる必要があるのです。それがマインドフルネスです。
マインドフルネス実践方法
マインドフルネスは誰でも簡単にできます。
椅子に座ります(深く座って、背もたれから離して、手は太ももの上)目を閉じて、呼吸はいつも通りにします(深呼吸はしなくてよいです)身体の感覚に意識を向けます(手や足がふれている感触や重力など)呼吸に注意を向けます(呼吸は「意識の錨」)雑念が浮かんだらその事実に気づき、注意を呼吸に戻します。
これだけです。これを5分から10分くらいおこないます。
最初は雑念が次から次へと出てきますが、雑念を出さないようにするのではなく、出てきた雑念に気づいて、また呼吸に注意を戻すということをおこないます。雑念は生じて当然なので、雑念ばかりの自分を責めてはいけません。
脳内のサルを減らして集中力を上げる
マインドフルネス用語ではこの雑念のことを、脳内のサルと言うそうです。雑念が次から次へと出てきて、頭の中が雑念だらけになるのを、モンキーマインドと呼ぶそうです。
マインドフルネスを繰り返して、上達してくるとこのサルの数が減ります。
サルが減ると、脳は本来の力をフルに発揮して集中力が上がります。
集中力だけでなく、判断力、処理能力、創造性も上がります。
サルはどうすれば減らせるのでしょう?
以下は、「脳疲労が消える最高の休息法 ダイアモンド社」からの引用ですが・・
自分が駅のプラットフォームにいるところを想像してください。そこに電車がやってきます。キーキーとうるさいサルが載っている電車です。
電車はしばらく駅に停車していますが、あなたはホームにそのまま留まりましょう。しばらくすると電車は、サルを乗せたまま去っていきます。次から次へと別の電車がやってきても、どの電車にも乗ります。ずっとホームで電車の往来を見ています。
ここで大切なのは「サル=雑念」に対して傍観者であり続けること。
決してサルにつられて電車に乗ってはいけません。
どんな雑念も、一時的に脳を訪ねてくるお客さんでしかなく、本来あなたとは関係がありません。
そうすることによって、次第にうるさいサルの電車は、あなたの脳のプラットホームに停車しなくなります。
参考図書
本文中にも書きましたが、今回のブログを執筆するにあたって参考にした本がありますのでお伝えします。このブログを読んで、マインドフルネスを深く知りたくなったら読んでみてください。
世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
こちらは、マインドフルネスがどういったものかというのと、その効果をストーリー仕立てで書かれているものです。どういった使い方をしてどんな効果があるかがよくわかります。
脳疲労が消える 最高の休息法(CDブック)――(脳科学×瞑想)聞くだけマインドフルネス入門
こちらは実践編です。まずはやってみたいと言う方は、こちらの方がオススメです。音声はAudiobookでダウンロードして聞くことができます。