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  • 執筆者の写真菱洋エレクトロ(株)

先延ばしをしない方法

更新日:2020年3月31日



私には課題や仕事を先延ばしをしてしまう癖があります。

先延ばししたために、大失敗したこともありました。

なので、自分の先延ばし癖を克服できたらと常々考えていました。 そんな折、アマゾンの安売りキャンペーンで以下の本を見つけました。


「ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか」 ピアーズ・スティール著


世の中にはたくさんの自己啓発書があり、どれも良いことが書いてあるように見えるのですが、納得できる根拠がなかったり、明らかに胡散臭いものもあります。書いてあることを実践してみても、思い通りにいかなかったりして、自分には合わなかったとそのうち忘れてしまいます。


この本は、科学的な根拠もあり、しっかりリサーチもされていて、なおかつ論理展開もしっかりしています。著者本人が先延ばしの達人だそうなので、先延ばしの事例や分析内容について、共感できるところがたくさんありました。


あなたも含め、このブログを読んでいる方は、ほとんどの人が先延ばしの実践者だと思いますので、この本の紹介とともに、先延ばし癖の克服法について書いてみたいと思います。


自分の先延ばし度がわかる

この本の最初に、自己診断テストがあります。 9問の質問に答えることで、自分の先延ばし度を確認できます。

ちなみに私は、中程度でした。もっといくと思ったのですが、慎重に答えすぎたのかもしれません


モチベーションの3つの基本要素


この本ではまず、先延ばしをするのは、モチベーションが上がらないためだという理由付けをしています。


その上で、モチベーションの基本要素を 期待、価値、時間 の3つに分けています。(これの自己診断テストもありますよ。)

期待は、この先何が起きるかと言う予想です。やってもダメだとか、大した結果は得られないということが予想できる時、モチベーションは下がります。


価値は、課題に対して感じる楽しさのことです。やらなければならない作業が楽しいことならモチベーションが上がりますが、退屈な仕事とか、押し付けられた仕事はやる気が萎えます。


時間は、実行に移すタイミングです。



期待と価値は、先延ばしを助長する要因ですが、時間は先延ばしの本質そのものです。あなたは、長く待たないと得られないご褒美よりも、すぐ手に入るご褒美をはるかに魅力的だと感じますか? そしたらあなたは、衝動に負けやすい人かもしれません。

この本では次に、期待と価値と時間(=衝動性)を先延ばし方程式として定義しています。その方程式はこのブログでは書きませんので、興味のある方は本を読んでみてください。私は、なるほどと思いました。


と言う形で、先延ばしを科学的に分析してから、つぎのなぜ人間は先延ばしをするのかの説明に入ります。


なんと人間は、9000年前から先延ばししていたそうです。

農業を始めた時から人間は、種まきや刈り取りなどの締め切りに縛られるようになりました。と同時に締め切りを先延ばしするということも発生してしまったそうです。

その後、本は現代のモチベーションを下げる要素や、先延ばしすることによってどれだけの損失があるかという話になります。

これらは、事例や科学的な実験結果をわかりやすく説明しているので、納得できる内容になっています。

先延ばしを克服する行動プラン


そしていよいよ、先延ばしを克服する行動プランの説明です。 先延ばし克服の行動プランは全部で13個あります。

この中で私が使えそうだと思ったものを3つ挙げます。


克服の行動プラン1〜成功の螺旋階段


手強いけれど達成可能な目標を順々に設定し、一つずつ目標を突破していく方法です。コツは、取り組みやすい課題から初めて、少しずつ順を追って進歩していくようにすること。そして、意思がくじけそうになる大きな課題を小分けにして、手に負える範囲のものにすることです。

私のマラソンは最初3kmからはじめました。少しずつ距離(=目標)を伸ばしていって、3年後にフルマラソンに出場してました。少しずつ目標を上げていったのが、フルマラソンまで走れるようになった理由だと思います。


克服の行動プラン2 〜ゲーム感覚・目的意識


退屈をやわらげるには、課題をもっと手強くすれば良いのです。

退屈感がエスカレートして仕事をサボるのを防ぐためには、「ゲーム感覚」で臨むテクニックを用いるとうまくいきます。

課題を自分に関係があるものだと感じ、自分にとって重要な目標の追求に役立つと思えば、先延ばしに陥るリスクが少なくなるでしょう。

この場合は、将来の大目標を達成するために、当座のモチベーションを高めてくれる小目標をいくつも設定し、それを順々に達成していく仕組みを作る必要があります。


克服の行動プラン3 〜エネルギー戦略


精神的エネルギーが無尽蔵ではないという事実を認めることがたいせつです。私たちのスタミナに限界があるように、モチベーションにも限界があります。

精神的なエネルギーの備蓄量に限界があることを認識すれば、戦略的にエネルギーを補充したり割り振ったりできますよね。避けるべきなのは、意志のエネルギーを完全に使い果たすことです。エネルギーが減ると、衝動に流れやすくなってしまいます。

なお、この本の最後に、冒頭で説明したモチベーションの基本要素、期待、価値、時間毎に克服の行動プランを使って、人生を変えた人の物語が載っています。

いわゆるサクセスストーリーなので、「こんなにうまくいくはずがない」というようなものですが、どう言った場面で何のプランを使うと効果的かということの参考になります。


自分のものにするには


自己啓発書は実践しなければ意味がありません。 ただ読んだだけでは、そのときは分かった気になりますが、すぐに忘れてしまいます。 なので私は、メモを取るようにしています。


ちなみにこの本は、克服の行動プラン1〜13を要約したメモを手書きで取りしました。手書きだと、キーボードを打つよりも頭に入る気がします。


でも、最近の若い方は、スマホのメモに入力する方が良いのかもしれませんね。


いずれにしても、そのメモを時々眺めて、今度これを使ってみようというのを頭の片隅に置いておくと、使える場面の遭遇した時に、ふと頭に浮かんだりしますよ。


最後に


当ブログは、仕事をする上でのテクニックなどを他にもたくさん掲載しています。 ぜひ、他の記事も読んでみてください。

あなたのためになることに巡り会えるかもしれません。


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